
こんな不安、ありませんか?
登録販売者として転職を決めたとき、上記のような不安を抱く方は少なくありません。
結論から言うと、転職で自分がやる手続きは下記の3つだけです。
販売従事登録のやり直しは必要なく、勤務先が変わっても 資格も登録も全国でそのまま使えます 。
この記事では、 ドラッグストアから調剤薬局まで2度の転職を経験した現役の登録販売者 が、退職から入社までにやるべき手続きを順番に解説します。
何から動けばいいか分からない方も、読み終えるころには迷わず準備を進められたら嬉しいです。
ブランク10年の高卒専業主婦から半年間の猛勉強で登録販売者に一発合格。ドラッグストア勤務時は過酷な品出しと店長からの「退職引き留め、嫌がらせ」に苦しむも、エージェントさんの力を借りてなんとか脱出。その後調剤薬局に転職し、現在は穏やかに家庭と両立しながら働いています。現場で同じように悩んでいる登販さんの力になれればと思い、登販情報を発信しています。アイコンはココナラで描いてもらいましたが、盛り過ぎて別人…
登録販売者の転職がうまくいくかどうかは、 辞める前の動き方でほぼ決まります 。
転職の手続きの多くは後からでもやり直せますが、退職の瞬間に受け取る書類だけは、辞めたあとだと取り戻すのに手間がかかるからです。
私自身、初めての転職では退職の話が離職票や保険の説明ばかりで進み、会社に預けた販売従事登録証を 危うくもらい忘れるところでした 。
転職に伴って自分がやる手続きの全体像は、下記の通りです。
登録販売者の転職手続きの全体像(いつ・何を・誰が)
このように、本人が動く場面は限られ、しかも要になるのは退職時の書類です。
だから辞める前の段取りさえ決めておけば、転職の手続きは 半分終わったようなもの です。
最初の転職のとき、退職の打ち合わせは離職票や保険証の返却の話ばかりで、販売従事登録証は誰も切り出しませんでした。次の職場で必要だと後から気づいて本部に連絡し、なんとか郵送で返してもらえましたが、入社日が迫っていて本当に焦りました。先に「辞めるときに何を受け取るか」を知っていれば、こんなに慌てずに動けたと感じています。
退職するときにやるべき手続きの核心は、辞める瞬間にしか受け取れない 2つの書類を確実に確保する ことです。
確保するのは、販売従事登録証と実務(業務)従事証明書の2つです。
1つ目の販売従事登録証は、会社が保管している原本を返してもらう書類で、次の勤務先への提出に使います。

2つ目の実務(業務)従事証明書は、会社に発行を依頼する書類で、実務経験の証明に使います。

このように、片方は「返してもらう」もの、もう片方は「発行を依頼する」もので、 動き方が違う 点に注意してください。
なお、それぞれの書類の中身や具体的な書き方は、別の記事で詳しく解説しています。

この2つの書類さえ押さえておけば退職時の準備はほぼ完了しますが、現場では「会社が書類を出してくれない」という詰まりも起こります。
このセクションで扱うつまずきは下記の2つです。
会社が書類の発行や返却を渋った場合は、 登録先の都道府県の薬務担当課に相談する のが有効です。
実務(業務)従事証明書は、薬機法の規定に基づき、事業者は請求があれば遅滞なく証明しなければならず、虚偽の証明も禁じられています。
そのため、正当な理由なく会社が 発行を拒むことはできません 。
出典:登録販売者に係る業務経験の証明及び実務の証明 - 群馬県
私の初めての転職でも、退職を伝えた直後に若い店長から「今辞めたら実務時間はリセットされるし、うちが証明書を書く義務もない」と言われ、頭が真っ白になりました。
しかし夜に都道府県の薬務課のページを調べ、電話で確認したところ「合格後に積んだ実務時間は引き継げる」とはっきり教えてもらえました。
困ったときに公的な窓口へ確認すると、 誤った説明に振り回されずに済みます 。
実務従事証明書をお願いしたら、店長は様式そのものを知らず、本部に回されて「発行まで2週間から3週間かかる」と言われました。様式は県のホームページからダウンロードして渡す必要があり、月ごとの勤務時間を会社が記入して押印する書類とセットでした。入社日が迫って気が気ではありませんでしたが、最終的には転職エージェントが本部の採用担当から書類を回収してくれて、気まずい店長と直接やり取りせずに退職できました。
すでに退職していて書類が手元にないときは、店舗ではなく 本部の人事担当へ直接連絡する のがスムーズでした。
同業他社へ移ったあとは古巣に連絡しづらかったのですが、窓口を絞るとやり取りはぐっと軽くなりました。
私が実際に意識したのは、下記の3点です。
上記のように窓口と用件を絞ったことで、 感情的なやり取りを避けられた 点は、2度の転職を経て学んだかなり重要なポイントです。
転職先で働き始めるときの手続きは、結論からいうと 返してもらった登録証を提出するだけ です。
販売従事登録は一人につき一つで全国共通のため、勤務先が変わっても 登録をやり直す必要はありません 。
転職先でやることは下記の3点に尽きます。
このように、別の都道府県へ移っても 試験を受け直したり登録し直したりする必要はない ので、安心してください。
なお、登録証を提出するのは面接の段階ではなく、内定後から入社までの手続きの中です。
面接では 資格を持っていることを伝えれば十分 で、登録証そのものの提示を求められることは通常ありません。
次の職場では、面接で登録証を出すことはなく、資格があることを伝えるだけで話が進みました。実際に提出したのは内定をもらってからの入社手続きのときで、退職した会社から返してもらった登録証の原本を渡し、あとは会社が保管してくれました。やることは思っていたよりずっとシンプルで、拍子抜けしたほどです。
勤務先が変わるだけなら本人の届出は不要ですが、 登録した内容そのものが変わるときだけ 、自分で都道府県へ手続きが必要です。
具体的には、上記のように氏名や本籍地が変わったとき、登録証を紛失したり汚したりしたときの 2つのケース です。
結婚などで氏名が変わったり本籍地の都道府県が変わったりした場合は、変更があってから 30日以内に変更届を提出 します。
提出する書類や提出先は下記の通りです。
氏名や本籍地が変わったときの手続き
このように、 変更届と登録証の書換えはセットで提出する のが基本です。
販売従事登録証を紛失したり汚してしまったりした場合は、 登録した都道府県へ再交付を申請 します。
手続きの内容は下記の通りです。
登録証をなくしたり汚したときの手続き
このように、紛失や汚損のときも 申請先は登録した都道府県 になります。
転職の前後でこうした変化が重なる方は、忘れないうちに 早めに済ませておくと安心 です。
ここまでで手続きの流れは押さえられたところで、 転職のタイミングだからこそ気になる 細かな疑問もあります。
本文で扱いきれなかったよくある質問に、 まとめてお答えします 。
しばらく登録販売者として働いていなくても、 資格そのものが失効することはありません 。
しかし、直近5年の間に通算2年以上といった実務経験の条件を満たさなくなると、 店舗管理者になれる要件からは外れてしまう 点に注意が必要です。
現在は、直近5年で通算2年以上、または通算1年以上に加えて追加的研修を修了することで管理者の要件を満たせます。
ブランクが気になる方は、まず自分の実務経験が要件に届いているかを確認しておくと安心です。
研修中であっても退職はできますし、それまでに積んだ 実務時間が消えてしまうこともありません 。
合格後に積んだ実務経験は引き継げるため、転職先で続きから実務を積んでいけます。
退職時に実務従事証明書を受け取っておけば、これまでの時間を次の職場で きちんと証明できます 。
転職先を 決めてから退職する方が安心 です。
販売従事登録証は次の勤務先での提出に使うため、転職先が決まっていないと宙ぶらりんになりやすいからです。
収入の空白を作らないためにも、在職中に転職活動を進め、 内定を得てから退職日を調整する のがおすすめです。
ここまで見てきたように、登録販売者の転職手続きは「退職時に2つの書類を確保する」「転職先に登録証を出す」「登録事項が変わったら届出する」という順番で進めれば、 迷うことはほとんどありません 。
販売従事登録のやり直しもなく、資格は全国でそのまま使えるので、 必要以上に身構える必要はありません 。
それでも、退職時の書類回収を会社にお願いするのが気まずかったり、入社後にきちんと実務時間を積めるシフトになるか不安だったりする方は多いものです。
私自身、店長との気まずいやり取りや書類の回収を転職エージェントに代行してもらい、 気持ちの面でとても楽になりました 。
100パーセント思い通りになるわけではありませんが、こうした手続きの煩わしさを任せられるのは、転職に集中するうえで 大きな支えになります 。
書類や手続きの不安を一人で抱えたくない方は、登録販売者に詳しい転職エージェントに相談してみてください。
ブランク10年の高卒専業主婦から半年間の猛勉強で登録販売者に一発合格。ドラッグストア勤務時は過酷な品出しと店長からの「退職引き留め、嫌がらせ」に苦しむも、エージェントさんの力を借りてなんとか脱出。その後調剤薬局に転職し、現在は穏やかに家庭と両立しながら働いています。現場で同じように悩んでいる登販さんの力になれればと思い、登販情報を発信しています。アイコンはココナラで描いてもらいましたが、盛り過ぎて別人…